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ではある

 文末に「〜ではある」と書かれると、一氣に著者への信頼が消えて、そこまで読んできて無駄にした時間を返してくれと言ひたくなる。それぐらゐこの持つて回つた、思はせぶりで偉さうな言葉遣ひが嫌ひなのである。

 例によつてまた朝日新聞を引き合ひに出すと、単純に検札結果の数字だけ出すと、2010年1月1日〜2015年10月30日までに342件ある。

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2015年07月17日朝刊

クロスレビュー)芥川賞、又吉直樹さん「火花」

■達者さと瑞々しさ、個性ある 佐々木敦
 人気文系芸人が書いたという事実がたとえなくても、どこかの新人賞に出したらまず間違いなく最終選考まで残るだろう。いやきっと受賞するだろう。そう思えるだけの達者さと、瑞々(みずみず)しさと、ナイーヴな捻(ひね)くれともいうべき紛れもない個性が、この小説にはある。基本、エピソードの羅列で、流れは淡々としているのだが、文章に整然さとは異なる重心がある。破調に飛びつかない着実さと、おそらく頑固さ、を感じる。
 技術的なことを言えば、この長さを保たせるには、もう一工夫欲しいところではある。それから結末。ここが唯一の破調であるわけだが、淡々としたまま終わってもよかった。この破れ目こそが「文学」なのだという捉え方もあるけれども。(批評家=寄稿)
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 かういふ言葉を遣ふ者は「批評家」を名乗る資格もない。

 もう一つ。

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2013年04月24日 朝刊

(文芸時評)「歳月の厚み 静かに、鮮烈に描く 松浦寿輝」

村上春樹の新作がそのつど「事件」としてもてはやされるようになったのは、『ノルウェイの森』(一九八七年)以降だろうか。とにかくよく売れる。『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』も、発売一週間で百万部を超え、どこまで伸びるかわからないという。何やら薄気味の悪いことではある
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 「文藝時評」といふことは一応はプロなのだらうが、どんなに自分が嫌らしい言ひ方をしてゐるのか氣づいてゐないやうだ。批評家失格。
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安心安全

 これも大嫌ひな言葉だ。

 先日、濃霧の朝、ラジオから「霧が濃いので、ライトを点灯すると安心安全です」などと脳天気な声が聞こえて来たので不愉快になつた。

 濃霧の時にライトを点けたぐらゐで、安心安全とはバカぢやなからうか。

 それにしても、いつからこんなバカつぽい表現が無反省に使はれ出したのだらう。

 朝日新聞を調べてみると、1984年1月1日〜1995年12月31日の12年間にわづかに2件しかない。そのうちの1件は以下の通り。

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1989年06月30日朝刊
「農村で不信は消えず(ルポ民意の底流 89参院選:6」」 【西部】

 浮羽町農協青年部が中心になり、たたみ6枚もある大看板に、特産のカキやナシなどの絵を書きあげていく。朱色で「安心安全」の文字。いつの間にか14、5人になった。
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 1996年1月1日〜2000年12月31日の5年間でも17件。しかし、2010年1月1日〜2015年11月17日になると、一挙に増殖して1403件。 

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2015年02月08日 朝刊 岩手全県・1地方
「遠野駅舎、活用策探ろう 注目の建築物…でもJR解体方針 /岩手県」
「乗客の安心安全と費用対効果から、解体して3分の1程度の新駅舎を造りたい」と市に伝えてきた。

2015年03月16日 朝刊 丹後・1地方
「最多の243人巣立つ 海上保安学校卒業式 /京都府」
「大好きな海で争いはないほうがいいが、国民の安心安全を守るため、きちんと対応したい」と話していた
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 ただ、氣になるのは上記の例もさうだが、ほとんど全国版には「安心安全」といふ表記が見られないのである。これほど極端に各地の地方版に用例が偏る表現は珍しい。

「うその〜」

 昔はニュースでこんな言ひ方を聞いたことがなかつたと思ふのだが. . .

 「うその報告」「うその供述」などに強い違和感を覚える。

 私の感覚では「うそ」といふ言葉自体が、子供つぽい非常に砕けた口語表現で、報道機関が使用する語彙としては場違ひだと捉へてしまふのだが、私の感覚がをかしいのだらうか。

 新聞記事の検索をするにも、「うその」だけでは「上空では夏雲が覆うその上空に秋の雲が顔をのぞかせ」とか「オオタカが観察されたのは近鉄新祝園(しんほうその)駅の南西約2キロにある標高90-130メートルの里山」や、「うそのような」までが対象になつてしまふので、正確な使用頻度を把握することはできない。

 しかし、ある程度の目安にはなるかもしれないと思ふのは、朝日新聞の場合、1984〜1990 までは631件、1991〜2000年まで3030件、2001〜2015.11.14まで8089件で、それぞれ期間は7年、10年、約15年と同じではないにしても、「うその」の頻度が増大してゐる傾向にあることは間違ひないだらう。

 以下の「うその事実」「うその名前」「うその内容」といふ表現は稚拙で、恥づかしささへ感じる。

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蔵相に提出する1977年3月期から翌年3月期までの有価証券報告書や業務報告書に、うその事実を記載した
(1990年11月22日 朝刊)

うその診断書などをH容疑者と共謀のうえ作成(1990年05月19日朝刊)

公安部によると、楊容疑者は横浜市に住んでいた2014年3月ごろ、自分のパソコンからネットを通じて、うその名前や生年月日、住所などを入力して(2015年11月14日朝刊)

後援会に5千万円を寄付したのに、西村氏が代表の「民主党参議院比例区第80総支部」を経由したように見せかけるうその内容を収支報告書に記載したとされる(2015年10月21日 朝刊)
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 「うその名前」は「偽名」ではないのか。

 「うその事実」は「事実」ではないのだから、そもそも「うその事実」といふ表現自体が矛盾してゐて、「虚偽の報告」とか事実無根とか、作り事とか、その文脈に合はせた日本語があるのではないか。

「男性が覚せい剤を持っていたところをこの女性が目撃したとする、うその女性の供述調書を作成し、覚せい剤使用の疑いで男性を送検していた疑い」2000年12月16日朝刊)に至つては文章がごたごたしてゐて苛々する。

御曹子

 時々、「御曹司」を「御曹子」と書く人がゐるので氣になる。

 朝日新聞で2010年から2015年8月20日までを調べても4例のみで、北海道版と秋田版にそれぞれ2例づつ。

 この間違ひには地域性があるのか? それとも偶々、北海道と秋田にをかしな記者がゐるだけなのかと、偏見を抱きさうになりながら実際の記事を確認してみた。

 4例とも400年ほど前の絵巻「御曹子島渡り」に限られてゐた。

こ道橋

 「こせんきょう」が子供の頃から謎の言葉だつたことは以前取り上げたことがあるが、先日、初めて「こ道橋」といふ表示を目にした。

 どこを走つてゐた時だつたかはもう忘れてしまつたが、カメラに収める余裕もない瞬時のことだつた。これは漢字で「跨道橋」と書かなければ意味をなさない。愚かな表記だ。

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