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プラド美術館展

 三菱一号館美術館で「プラド美術館展—スペイン宮廷美への情熱」と銘打つて15〜19世紀までのスペイン、フランドル、イタリア、オランダ、フランスの公開が厳しく制限されてゐる名畫が並べられた見応へのある展覧会だつた。

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 スペイン3大画家のエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤを始め、フランドルのボスやルーベンスの作品も出展されてゐる。

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 美術館に行くといつも思ふことなのだが、絵の説明文の稚拙な日本語はどうにかならないのだらうか。いかにもといふ翻訳調は、絵の魅力まで奪つてしまふ。

 意味がよくわからないことも珍しくない。「帰属する」といふのはどうやら、「〜の作とされる」ぐらゐの意味のやうだが、ふつう「帰属」はそんな意味では使はない。

 一般の客にはきちんと意味が伝はつてゐるのだらうか。

 「専門用語」などと居直られさうな氣もするが、そんな専門用語は認められない。きちんとした原語感覚を持たない者が繪畫を商売にするなど迷惑だ。
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ボッティチェリとルネサンス

 渋谷の文化村で絵を見てきた。

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 ボッティチェリの作品が工房作のものも含めて17点。ただし、『聖母子と洗礼者聖ヨハネ』は5月6日までの限定だつたので見られなかつた。

 フレスコ画の『受胎告知』は横幅が5メートルもあり、圧巻だつた。

 展示品の中にあつた「フィオリーノ金貨」の現物を見るのは初めてで、金貨の薄さに驚いた。考へてみれば、金の含有量で価値が決まるのだから、現代の硬貨のやうに厚みがあるはずはないのである。

 最近、西洋の古典的な名画を観てゐると、「現代の画家の方が技術は上ではないのか」と思つてしまふことがよくある。

古川修『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲(や)る本物の酒』(光文社知恵の森文庫)(6)

 「生酒」についても、「熟成」の観点からその存在意義が納得できる。

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今でも生酒は、フレッシュな香味の劣化が早いという理由で、早く飲むことが常識になっている。熟成すれば生老(なまひね)と言って、いやな香りが出てくると言われている。
 ところが、生酒は熟成による味乗りも早い。上槽した酒を加熱する火入れという作業は、酵母を殺し、酒を落ち着かせるけれども、熟成の速度は遅くなる。
 火入れの酒は、秋あがりといって、冬に搾った酒を秋口以降に飲むのが美味しい。すると、春から夏にかけては、火入れの酒はまだ味が出ていない。そこで本間は、火入れでは対応できない時季を生酒でカバーすることを発想した。(87-88)
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 最後に、「生酛」と「山廃酛」「速醸酛」について。

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生酛造りは、「酛摺(もとす)り」あるいは「山卸(やまおろ)し」と呼ばれる、蒸米と麹を水に入れて櫂(かい)で摺りおろす力のいる作業が必要だ。微生物の複雑な連携により、亜硝酸を発生させて雑菌を駆除し、その後、乳酸菌が乳酸を造ることによって、酵母が育つ環境ができあがる。
 麹と蒸米を水に漬けておいて麹の酵素力を用いることによって、山卸しを廃止した酒母造りが「山卸し廃止酛」すなわち「山廃酛」であり、これは、生酛と同じ自然の摂理を利用して乳酸を生成する。一方、人工的に乳酸を加えて、酒母造りの簡易化を図ったのが「速醸酛」だ。最近の酒造りはほとんどが、速醸酛で行われる。(中略)駄目な造りの生酛や山廃酛よりは、手間隙をかけた速醸酛のほうがいい酒ができる。(78-79)
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 以上、上原浩の『純米酒を極める』と併せて、日本酒の旨さを味はふための参考にしてもらひたい。

(完)

三菱一号美術館

 三菱一号美術館でワシントン・ナショナル・ギャラリー展が5月24日まで開催されてゐる。

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 印象派の作品が揃つてゐて、ルノアール、マネ、モネ、ドガ、セザンヌ、ゴッホといつた大御所が70点近く展示されてゐた。

 私にはどうでも良くない、非常に氣になることは、このナショナル・ギャラリーの創設者の名前を「アンドリュー・W・メロン」と表記してゐる点だ。「Andrewは《アンドルー》だろう!」と、私の気持ちの中では一氣に不快感のために絵の価値まで下落してしまふ。

 三菱一号美術館では秋からプラド美術館展が予定されてゐる。できれば見に行きたい。スケジュールを考へると何とかなりさうだ。

国立新美術館

 仕事の責任は圧倒的に軽減されて精神的にはかなり楽になつた氣はするが、これまでの業務の流れもあるし、私しか知らないことも多いので、裏方での「打ち合はせ」が多くなつて、煩はしさは増したやうにさへ思へることがある。

 俗事に埋没しないためにも、二日ほど休みをとり、少し仕事の世界から抜け出してみた。

 ちやうど国立新美術館で「ルーヴル美術館展」を開催してゐる。「日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」といふのがテーマだ。

 風俗画、つまり日常の生活を描いた絵画は、じつは単にふだんの生活を描いてゐるとは限らず、そこに複雑な意図やテーマが隠されてゐることがあるので面白い。

 フェルメールの「天文学者」はもう日本に来ることはないかもしれない(ルーブルまで観に行けばよいのだが)。

フェルメール天文学者Vermeer_Astronomer

 もつと大きな絵だと思つてゐたのだが、意外に小さかつた。

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