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『アーサー王物語』の新作予告

 映畫『シャーロック・ホームズの冒険』(Sherlock Holmes)(2009)の監督ガイ・リチー(Guy Ritchie)が「アーサー王物語」の制作に取りかかるといふ。しかも、脚本は トマス・マロリー(Thomas Malory)の『アーサーの死』(Le Morte d'Arthur)に従ふことになつてゐる。楽しみである。

 キーラ・ナイトリー(Keira Knightley)がグイネヴィア(Guinevere)を演じた前回のKing Arhturはめちやくちやだつた。「そんな話は聞いたことがない」と何度も呆れながら映畫館で観てゐた。
 私が映畫館で観て、DVDを未だに入手してゐない唯一の作品だ。 「もともとアーサー王伝説など虚構なのだから、どういふ映畫に仕立てようと自由だ」といふことにはならない。伝説だからこそ(たとへごくわずかな実話がもとになつてゐたとしても)、そこにはもう万人の諒解する最低限の約束事・型・展開・ストーリーが厳然たる一種の〈事実〉として構築されてゐるので、それを大きく逸脱するわけにはいかないのだ。

 これから制作されるといふアーサー王物語の脚本は、トマス・マロリーを下敷きにするといふ。マロリーは英仏に伝はつてゐた厖大な数の雑然としたエピソードを集大成して、今や決定版となつてゐるアーサー王伝説をまとめた人物だ。これなら、とりあへずストーリーは安心できる。
 
 では、ガイ・リチー監督の『シャーロック・ホームズの冒険』はどう評価すべきか? これは「聖典」つまりドイルの「原作」をほぼ忠実に映像化したグラナダTV制作のホームズシリーズに慣れ親しんでゐる世界中のホームズファンにとつては、ホームズとワトソンのイメージを壊される映畫だらう。

 しかし、まづこの映畫は「聖典」の映像作品ではない。しかも、若い頃のホームズとワトソンを描いてゐる。ホームズは「バリツ」の達人であり、決してひ弱な男ではない。しかもドイルは冒険物の作者でもある。

 一度テレビからのイメージは括弧の中に入れておいて、原作だけを讀んで、さらにそこから若い頃のホームズとワトソンにはあの映畫のやうな冒険はありえないか、と考へてみると、どうだらう。テレビシリーズの支持者であり、何度もDVDで鑑賞してゐる私には、ジェレミー・ブレット演じるホームズの姿を完全に脳裡から払拭することはむづかしいが、それでも偏見を捨てて観ると、今回の映畫版はむしろ原作を尊重してゐるやうに思へる。

 それとは別に、あのロバート・ダウニーJrのちよつととぼけたやうなお茶目でキュートな表情は捨て難いところがある。
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