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「歴史的假名遣ひ」を守る理由(3)





 大學に入り、非論理的ででたらめな「新字・新かな」など使ふ必要のないことがわかり、歴史的假名遣ひと正漢字を習得し、新字・新かなは一切使はない決意をしてから、最初に私が書いた「おほやけの文書」(?)といへさうなのが、大學の定期試験だつた。



 英語とフランス語の試験問題の「和訳」の部分はいふに及ばず、一般教養教育科目の試験の答案もレポートもすべて「正字・正かな」でとほした。



 この時、やや不安だつたのはただ一点、先生方から「變人」だとか「右翼」だとか妙な誤解を受ける恐れはないだらうかといふことだつた。しかし、正しいのはどちらかこれくらゐはつきりしてゐる問題もないので、不見識な教授から何か言はれたら大反撃してやらうと覺悟を決めた。小學校の時は登校拒否兒で、元來内氣な私にしては大變な覺悟だつたのだ。




 試験期間が終り、二箇月以上たつて、すつかり試験のことなど忘れてゐた頃、キャンパス内を歩いてゐると、「あ、君があの答案を書いた. . . 」とフランス文學の教授が声(以下、「聲」と表記する)をかけてきた。どうして名前と顔が一致してゐるはずがないのに私だとわかつた、あるいは思つたのか。いづれにせよ、私は「いよいよ來たか」と身構へた。 







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