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フロイトの害悪





  私が今いちばん嫌いな人物はジークムント・フロイト(Sigmund Freud)、つまり一般に「精神分析」で有名なあのオーストリアのユダヤ人だ(ちなみに、私はユダヤ人が好きでも嫌いでもない)。この男は學問的にはペテン師以外の何者でもない。



 大學生になつて初めて主に文庫本などで『精神分析入門』や『夢判断』を讀んで、「そんなバカな」と思つた。私はこの「そんなバカな」といふ感覺を特に大事にしてゐる。



  そもそも「學問」とか「科學」のふりをしようとしてゐる癖に實證(=実証)に乏しすぎる。夢を研究するのは勝手だが、自分の夢しか對象にせず、他人からのデータを集めようとした氣配すらない。しかも、その夢の数も驚くほど少なく、『夢判断』に出てくるのは50例を遙かに下回つてゐる。これではデータとすらいへない。




  自分の都合にだけ合わせて恣意的に操作してゐるのは、ある意味で現代の科學者と同じ姿勢ともいへるが、現代なら早晩化けの皮を剥がされて、大抵は同業者たちから、のちには専門外の一般人からも批判の對象にされてしまふところだ。




  それとは別に、もう時代遅れで話にならないことも多すぎる。時代が違ふのでフロイト本人の責任ではないが、脳科學の知識が事実上ゼロでは、今となつては「夢」を語る資格すらない。



  フロイトが生きてゐた時代だって、いくらでも批判の對象になつて、何年もしないうちに誰からも相手にされずに消えてしまつてしかるべき内容なのに、どうして100年以上も生き延びたのか、それが私には理解できない。




  もっとも、我々の社會・世界にはさういふ不思議もまた珍しくはない。學問の分野には、むしろその手の不思議が多いかもしれない。「子ども」といふ概念が近代になつて誕生したといふフィリップ・アリエス(『子供の誕生』)の今では噴飯物の「学説」ですら通用した時期があるのだ。




  古代ギリシア以来連綿と重視されてきたのは、つまるところ「説得力」であり、説得されてしまう者がゐる限り、非常識すら正論になりうる。



  さういふ危ふい時に、「そんなバカな」と思へるのが、「常識力」であり「教養」なのだらう。「専門」の知識といふものは、偏ると往々にして近視眼になり、無學な者には自明のことすら、見えなくなる恐れがある。




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