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劇団四季の『レ・ミゼラブル』





 車の中で劇団四季の『レ・ミゼラブル』のCDを聞いてゐる。



 



 「ミュージカルに偏見のある人は、突然、舞台で歌ひ出すことに抵抗がある」といふやうな言ひ方を時々耳にするが、それは偏見ではなく、事実だらう。




 小説は話が長いので苦手だから詩の方がいいとか、サッカーはボールを追ひかけてだらだらと時間を費やした挙げ句に、点が入らないとゴールキーパーとの一騎打ちで勝負を決めるなどバカバカしいから嫌ひだとか、人にはそれぞれ好き嫌ひ、好みがあるのだから、ミュージカルといふ独特の世界を好きになれない人がゐても不思議はないし、またミュージカルに熱を上げてゐる人が、苦手だといふ人を哀れむ必要もない。余計なお世話といふものだ。




 劇団四季の『レ・ミゼラブル』を最前列の席で観たことがある。目の前で指揮者がタクトを揮ひ、小規模なオーケストラの一人ひとりの様子もすみずみまで見え、役者の演じてゐる舞台も手を伸ばせば届くほどの至近距離。遠くではわからない微妙な演技がすべて目に映る。



 前半と後半の間の中休みの時と終演後には、独りでクラリネット、アルトサックス、フルート、キーボードなどをこなしてゐたお兄さんに御礼を言つた。




 一度でもかういふ席で観ておけば、すべてが目に焼きついてゐるので、今後は少しくらゐ遠い席で観ることがあつても、実際には見えてゐない部分も見えてゐるやうに楽しめるだらうし、のちに思ひ出す時には、至近距離で観たときの記憶が強烈に後押ししてくれて、毎回、すぐそばで観たやうな錯覚をもつて脳裡に浮かんでくるだらう。



 車の中でCDを聴いてゐるだけでも、一つ一つの場面がくつきりと目の前に甦つてくるくらゐなのだから。




 このミュージカルの主役級の役者たちが優れてゐるのは当然としても、後で名前を知つた神田沙也加など若い役者や子役の役者たちも、選ばれただけあつて、一人ひとりがそれぞれ才能を感じさせてくれた。頭の奥にまで届く玲瓏と澄んだ歌声がこのミュージカルを記憶にしつかりと鮮明に定着させるのに大きな役目を果たしてゐる。




 英語版の『レ・ミゼラブル』をCDで聴くと、劇団四季の『レ・ミゼラブル』の歌詞がよくできてゐることに驚き、益々感心してしまった。妙な感心の仕方かもしれないが。


今年は帝國劇場で観られるやうだ。ちよつと足を運んでみようか。




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