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英国王のスピーチ

  督促状が来て、いはば監視下に置かれてゐる身であり、締切にもうギリギリ間に合ふかどうかといふ瀬戸際で、しかも2月は28日で終りといふ状況の中、思ひ切つてコリン・ファースの『英國王のスピーチ』(King's Speech)を観に行つた。

 私は年々コリン・ファースが好きになつていく。
 
 どうやら、今入つてきた速報によるとアカデミー賞の主演男優賞、監督賞、作品賞、脚本賞を受賞したらしい。

 映畫は十分に楽しんだ。仕事を忘れたくなるくらゐ感動して泣きながら楽しんだ。

 映畫を見ながらすごく氣になることもあつた。

 ジョージ6世がLionel Logueに「どう感謝していいかわからない」といふが、あれは1939年の演説の場面である。でも、すでに1937年の戴冠式の前日(つまり5月11日)にはRoyal Victorian Orderの勲章を彼に授けてゐたのだから、Lionelのやうな庶民にとつてこれほど名誉な感謝のされ方はなかつたはずだ。

 Lionel Logueにしても、「父親はa brewerだ」と言つたが、祖父はさうだが、父親はそこで働く会計士で、のちには複数のホテルの経営者にもなつた実業家のはずだから、brewerではない。何か事実を曲げてでも演出上の必要があつたのだらうか。

 ジョージ5世がスターリンのことを「Marshal Stalin」とはつきり言つたが、しかし、スターリンがMarshalの称号を與(=与)へられたのは1943年で、つまりジョージ5世が崩御して7年以上はあとなのだから、ちょつとつじつまが合はない。

 そのジョージ5世が亡くなつた場面。アップでジョージ5世の顔が映し出された時には、口が開いてゐたのに、カメラが引いて、全體が映された時には、口が閉ぢてゐた。いいのかな。

 コリン・ファースが着ていたキルトも氣になつた。あれは伝統あるスコットランドのタータンチェックぢやないでしよ。現代のアイルランドのデザインで、たしか1997年の新しい柄のはずだ。

 ヒトラーが写し出されてゐた場面も、氣になるところがあつたが、それはともかくとして、ドイツ語で演説してゐるヒトラーを見て、娘が「何をしやべつてゐるの」と聞く場面。父親ジョージ6世が「わからない」と答へたのは、演説の内容を娘に教へたくなかつたからなのだらうか。なにしろ、ジョージ6世はドイツ語が非常に良くできたのだから、分からないわけがないのだ。

 エリザベス女王の瞳はブルーだけど、幼いエリザベスはどう見ても茶色の瞳だつた。良いのだらうか。

 しかし、何といつても不思議なのは、あの話は7年以上に及ぶ歳月を扱つてゐるのに、二人の娘が全然年を取らずに、子供のままなのには困つた。ま、私が困らなくても良いのだが。

 アカデミー賞受賞はともかくめでたい。

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