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03
   

『マーガレット・サッチャー』(The Iron Lady)

 『マーガレット・サッチャー』を観てきた。

 サッチャーを演じてゐるメリル・ストリープ(Meryl Streep)の言葉を聞いてゐて、アメリカ人とは思へない英語の発音だつたので、といふよりも、サッチャーとそつくりな話し方をするので驚いた。

 メリル・ストリープは今やハリウッドの大物女優となつたが、特別美人といふわけでもなければ、他を圧倒するやうな個性をもつた女優といふわけでもないのに、ここまで来たのは、月並みな言葉ながら演技力(もちろん、これも単なる才能ではなく、研究熱心で、人一倍努力を積み重ねてゐる結果だ)があつたからこそだらう。

 アメリカ人がイギリス人を演じるのはほとんど不可能と言つても良い。なにしろ同じ英語とはいつても、発音もイントネーションもまつたくちがふし、しかも厄介なのは、イギリス人の言葉にはその人の氏素性まで表はれるので、真似のしやうが無い部分が大きすぎるのだ。

 観る者を穏やかに上品に感動させる映畫の作りにも好感が持てた。

 サッチャーを「男爵夫人」と表示した字幕があつたが、サッチャーは引退後、政治家としての功績に対して、baronessの称号を授与された。baronを「男爵」と訳すから、女性の時には困つてしまふのだが、要するに男性でいふbaronと同じ位階の称号で、女性だからbaronessなのである。男爵の夫人ではない。無知が招いた誤訳である。
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