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聞くに堪えない川柳や俳句

 NHKは主に週末のやうだが、NHKにしろ民放にしろ、ラヂオをつけると聴取者からの下手な川柳やら俳句が延々と続いてゐることがある。

 初めは「そのうち終はるだらう」と思つて、しばらく我慢するつもりで、そのままにしてゐたら、これが終はらないのである。

 5分だつて堪へられないお粗末な川柳・俳句なので、朝からやられると一日調子が悪くなる。今、あのだれきつた番組の雰囲気を思ひ出すだけでも、不愉快になる。

 語感のカケラもないやうなアナウンサーたちのおべんちやら混じりの相の手にも苛立ちを覺える。

 桑原武夫の「第二藝術論」ではないが、まつたく歌になつてもゐないし、題材も表現も月並みすぎて、いくら物好きな私でも中身はまともに批判する氣にもなれない。聞いてゐるだけで、頭まで悪くなりさうな氣がする。

 どうせなら古典を3分でも5分でも読んで聞かせたらいいだらう。もちろん、ある程度はアナウンサーたちも勉強して、しかし、あまりまじめくさつた番組にすることはないので、むしろ軽さを出して、有名な和歌や短歌、俳句に聴取者を氣楽に馴染ませればよいのだ。
 「うさぎ追ひしかの山」の意味も分からないバカな国民が増えてゐ中で、日ごろからさりげなく古典に馴染む番組を制作したつてバチはあたらない。聞いてゐる人たちの語感を育てて、荒川洋治さんの真似ではないが、実学としての文学を活用するのは「放送」といふ公共事業の大事な役目だらう。

 もういい加減にあんな百害あつて一利もない番組はやめたらどうだらう。時間の埋め草にしても藝がなさ過ぎる。
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