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『朝のように 花のように 谷澤永一追悼集』(論創社)

 浦西 和彦・増田 周子・編『朝のように 花のように 谷澤永一追悼集』(論創社)を読むと、また谷沢永一の本をすべて読み返して見たくなる。

 この追悼集の冒頭に丸谷才一の「追悼 谷沢永一」が載つてゐて、その最後に「心に残る文業は数多く、推薦すべき佳什(かじゅう)はすくないが、彼を論ずる以上、どうしても一言しておかなければならない悪癖が一つある。言辞が率直を極めるのはいいが、言葉づかいが猛烈にすぎて雅致に乏しかった。あれで文体に品格があればどんなによかったろうと残念でならない」とある。

 「佳什はすくない」は「佳什は少なくない」の間違ひではないかと、出典である「毎日新聞」2011年3月14日夕刊をデータベースの「毎日Newsパック」で検索してみたが、出てこない。丸谷才一の書いたといふ追悼文そのもものが何処にも見当たらないのである。不思議だ。

 さて、谷沢永一の質・量ともに超人的な業績には何もいふことはないが、丸谷才一が言ふやうに、文体に品格がないと感じられる点が私もいつも読んでゐて引つかかるところだつた。

 強い口調で言はなければならない場合や、時には大袈裟に、誇張して表現しなければならない場合もあるだらうが、「品がない」と思はれてしまつては、元も子もなくない。

 
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