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横山秀夫『看守眼』(新潮文庫)

 また、一氣に読んでしまつた。相変はらず「人物」と「心理」が読者の心にいつまでも残る作品群だ。


看守眼 (新潮文庫)看守眼 (新潮文庫)
(2009/08/28)
横山 秀夫

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 「短篇嫌ひ」なのに、横山秀夫の作品に関しては、むしろ短篇の方が私には心地よいやうな氣がする。

 長篇を読んでいないくせに、そんなふうに決めつけたくなるのは、それほどこの作家の短篇世界の完成度が高いからだ。じつは、長篇はもつと凄いのだらうといふ予感はあるのだが、長篇に手を出すと、次々と迫つてくる仕事、特に私の部署の全員でチェック体制をとつてゐる文書の「校正」の仕事に差し障りがでさうだから、自重してゐるのである。

 横山の魅力は既に書いたとおりだが、それに加へて、日本語の精確さも見逃せない魅力だ。

 たとへば、「間髪(かんはつ)を入れず」とわざわざルビまで附してゐる。これはよく「間髪(かんぱつ)」といふ成語があるかのごとく、「間髪入れず」と書く誤りを犯してゐる人たちに、さりげなく教示してゐるのであらう。
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