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06
   

短い文章が苦手

 いつからこんなふうになつたのか。

 明確に自覚したのは数年前? いや10年以上はたつかもしれない。

 「長篇小説」は何百ページあらうと、「長い」と思つたことはないが、「短篇小説」を読んでゐると、変に疲れるを感じるやうになつたのは一体いつだつたのだらう。

 今にして思ふと不思議に思ふが、私は一度として「文学青年」になつたことはないのに、文学作品(とくに物語)を読むことは小学生の時分から始まり、未だに続いてゐる。

 短篇小説は話が始まつたと思ふと、すぐに終わつてしまひ、また次の話になり、またそれも僅かなページ数で終わつてしまひ . . . その繰り返しで、息をつく暇がないやうなリズムに感じられるのだから、私の体質には合はないといふことなのだらう。

 だから、随分前から「短篇小説は苦手」「疲れる」と思つてゐたのだが、この数日、苦手なのは「短篇小説」に限らず、要するに「短い文章」の繰り返しに弱いのだと自覚した。

 四百数十ページの「伝記」と二百ページ少々の「書評集」を同時に読み始めた。一篇の書評は二ページたらず、せいぜい三ページである。

 伝記の方は既に三百ページに達しやうとしてゐるのに、書評集は読んでゐるとすぐに疲れて、まだ七十ページ。

 物語にしろ、書評にしろ、エッセイにしろ、短い「作品」がいくつも束ねられてゐて、それが次から次へと押し寄せてくると、二、三篇読んだだけで疲れてしまふのだ。
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